無作為性(Randomness)
無作為なデータは再現性を損ねてしまう場合があるため、必ず避けなければなりません。
無作為な入力が必要なら、疑似乱数生成器 の種(seed)に同じ値を使うようにするといいでしょう。 ファイルから読み取るようにもできるし、変更履歴(changelog)やバージョン管理システムから読み取るようにもできます。
リンク時最適化機能を有効にした GCC は、バイナリオブジェクトに無作為な識別子を書き込みます。
明示的に --frandom-seed
を指定する場合もあります。
データを無作為にごちゃ混ぜにしてしまうので、ファイル名を渡すようにするほうがいいでしょう。
コンパイルツールチェインの中には一時的な中間ファイルを作成するものもあります。
最終的なビルド結果にパス名が含まれてしまう場合、再現性を損ねてしまう場合があります。
一般的な解決方法はないのですが、ソースコード自体を修正するほうがよいでしょう。
例えば、Ocaml のように アセンブラで .file
ディレクティブを使用する方法があります。
Introduction
Achieve deterministic builds
- SOURCE_DATE_EPOCH
- 確実なビルドシステム(Deterministic build systems)
- 揮発性のある入力データは消える場合がある(Volatile inputs can disappear)
- 入力データの順序を固定する(Stable order for inputs)
- 値を初期化する(Value initialization)
- バージョン情報(Version information)
- タイムスタンプ(Timestamps)
- タイムゾーン(Timezones)
- ロケール(Locales)
- アーカイブのメタデータ(Archive metadata)
- 出力データの順序を固定する(Stable order for outputs)
- 無作為性(Randomness)
- ビルド時のファイルシステムパス(Build path)
- システムイメージ(System images)
- JVM
Define a build environment
- ビルド環境に含む要素(What's in a build environment?)
- ビルド環境を記録する(Recording the build environment)
- ビルド環境の定義における戦略(Definition strategies)
- Proprietary operating systems
Distribute the environment
Verification
Specifications
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